FXにおけるIFO注文の強み

 「IFO注文/アイエフオー注文」は、いくつかの予約注文を連携させた組合わせ注文になります。

具体的には、「為替レートの変動で条件があった時点で新規注文を建て、それと同時に決済の注文を建てる」という組合せ注文である「IFD注文/アイエフディー注文」と、「すでに建てられている新規注文に対して、条件付き注文を二つ同時に出し、片方の注文が確定したら、もう片方の注文をキャンセル」という組合せ注文である「OCO注文/オーシーオー注文」とをさらに組み合わせた注文になります。

このIFO注文は非常に強力で有効性の高い組み合わせ注文で、一連としては、為替レートがあらかじめ決めておいた価格になると、その通貨に対して新規の注文が立てられ、それと同時に、利益か損失を確定するための注文が予約され、そのどちらかに為替レートが到達した場合には、その到達した価格で設定した注文が確定されて、残った方の注文がキャンセルされる、という流れになります。

この注文を仕掛けておけば、投資家がその場から離れていても、自動的に取引きが行われることになり、最近ではこの組合せ注文をさらに強化させた、仕組み注文というものに注目が集まっており、自動売買の主流である自動システムトレーダーによる取引きに次を担うのではないかと目されています。

では、具体的な数字をあてはめて、IFO注文を確認しましてみましょう。

まず1ドル110円という為替相場があったとします。
ここから20円の利益を取ることを考え、かつ損失は10円までとしてIFO注文を立てます。
通貨が120円になったら新規注文を建て、同時に140円での売り注文と、110円での売り注文を予約することで、IFOの組合わせ注文が出来上がります。

初めに為替レートの変動が起こり、幾らかの上下動を繰り返しながら相場が1ドル120円に到達した時点で最初の新規注文が確定し、120円でドルを買い、同時に140円での売り注文と、110円の売り注文を予約します。

その後も為替相場は順調に上昇を続け、140円に到達したため、140円で売り注文が確定して20円の利益が出ました。これと同時に、110円の売り注文はキャンセルされます。
これがもし為替相場が下降していった場合には、110円に達した時点で売り注文が確定し、10円の損失になります。もちろん、同時に140円の売り注文はキャンセルされます。

この一連の動きを一回の注文で行えるのがIFO注文になり、これにより例えば相場が上昇する見込みがありそうな状況ではあるけれども、取引きを行っている時間がないようなケースでも安心して取引きが行えるのです。

こうした組合せ注文には、投資家が実際の取引きを行なえない時間帯でも取引きが行えるという利点がありますが、この他にも大きな利点があります。

おなじような利点を持つものに逆指値注文がありますが、つまり、取引きを行う際にどうしてもリスクとなってしまう、人間の行動心理を、注文に肩代わりさせることができるのです。

例えば指値注文は、あらかじめに損失を考えて損失方向への売り注文を予約しておき、万が一為替レートが急変した場合への保険とすることに使われます。

IFO注文ではこの考え方に、さらに新規注文時のエントリーと利益確定の決済注文での迷いも鑑みて、一時にすべての注文が行えると考えることもできるわけです。

新規注文では、どの時点から取引きを開始してよいのか迷ってしまい、結果として新規注文を取るタイミングを失うこともありますし、利益確定注文では、これ以上は上がらずに損失方向に戻るのでは、と考えてしまい、小さな利益を取る事しかできなくなってしまう事もあります。

こうした事も含めて、一度の注文で投資の取引きの一連がすべて確定するIFO注文は、非常に有効な組合せ注文といえるでしょう。